原初のキス

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タグ:100円ショップ ( 7 ) タグの人気記事


2019年 02月 15日

卵を塗る刷毛

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刷毛(ハケ)というものは消耗品である。結果に対し悪影響を及ぼさない範囲においてコストは抑えられた方がいい。ということで100円ショップの刷毛なども試すことがあるが、大抵の場合派手に毛が抜けるので後悔する羽目になる。メーカーを変えたりしてみても全般的に言えば100円ショップの刷毛は毛が抜けに抜ける。

しかしながらある日例によって100円ショップを徘徊していた私の目はキラっと輝いた。
そこは料理コーナーで、料理に使う刷毛が売っていた。パンを焼いたりする時生地の表面に卵黄を塗ったりしますよね、そういうような場合に使う刷毛。かなりコシのある樹脂製らしき毛が密に植わった幅5センチぐらいの平筆形状のものだ。
私の灰色の脳細胞は即座にこれの毛は絶対に抜けないことを確信した。だって料理に使うんだからそう容易に毛が抜けてはたまらない。自分の技報は特殊なので、このコシの強さを使える場面もあるだろう。家に買って帰って即座に実験。案の定、普通の100円刷毛だとワンストロークで10本ぐらい抜ける毛が、ただの一本も抜けないことを確認し、狂喜した。

・・と、いうやや世知辛い例なのだが、美術は描いているときには打ち手とその結果について、道具を買うときもその性能やコストパフォーマンスについてあれこれと推理力を使うので、脳に良かろうという話である。年齢がいっても続けられるものも多いし、色々な人がもっと活発に、美術方面のことをやったらどうかなーと自分は期待しているのである。

もっとも自分に関して言えば、脳に良いがゆえに自分がそれをやっているという、そういう訳ではないけれど。


by zelan | 2019-02-15 18:39
2019年 02月 14日

アートと人格

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自分は人は誰でもアートをした方がいい(こういう時は「美術」より「アート」という言葉が合いますね)、というとんでもないことを考えている人間だが、(しかしアイスホッケー狂いの人が「人は誰しもアイスホッケーをすべき」と主張したら即座に断る!冷え性だし運動神経もないし)、アートのいいところの一つに、「人のせいにできない」というのがある。自分の目の前に自力で展開させるささやかな世界の責任は自分自身が担っている。ときたま、100円ショップで買った30センチ定規がやわらか過ぎてカッターで紙を切ろうとしたら定規の方が切れてしまう、という事態が生じた際など人のせいにしたくなるが、基本作品上の成功も失敗も自分のせい。

不用意に人のせいにしない、というのは人が持ちうる人格上の美点のひとつだ。その意味でアートは人格をじわじわと向上させていくための行為でもある。


by zelan | 2019-02-14 09:33 | 美術について
2012年 11月 16日

100円の思い出

これまで100円ショップで買った物品の品質面では、もちろん大半は大丈夫なんだけど、色んなめにあってきた、ということはこれまでもブログでとりあげてきた。色んなことを書いたのでこれも書いたことかを忘れてしまったのだが、思い出したので書く。

尊敬する美術の先生がカッターで紙をまっすぐ切る際に定規を貸して、と言われて渡したら、紙ではなく定規の方が切れてしまい、あきれられた。それでもこりずに自分で使い続けていたら、ふと気をぬいたときに定規ごと指も切ってしまい血がびゃーびゃー出た。
キーボードを血だらけにしながら、「指を切ったとき」とWebで調べて、あやうく医者に行くところだった(押さえても15分以上止まらなかったら医者に行けとあったから12分くらいでとまったのでいかなかったけど)。

良いのりというのはくっつける紙の上はするするとすべり、一旦はったらしっかりつくが、100円で買ったのりはくっつける紙にたいしてはやたらべたべたしてその紙をしわくちゃにするくせに、いざ貼って乾くとすぐ浮いてくるのだ。

どう考えても100円物品の壊れ方はこちらを笑かそうとしている風にしかみえない。だから多少なりそれも期待しながら、ついつい買ってしまうのである。

by zelan | 2012-11-16 23:01
2012年 04月 27日

巧妙なずらし方

数カ月前にたまたま入った近所のイタリアンのパスタがおいしかったので今日行ってみたら、味が少々落ちていた。サービスの人にシェフが変わったか聞いてみたらやっぱり変わっていた。
というのが本題というよりも、ここでサービスしている50がらみのおじさまの外し方、というのがすごくおもしろいのである。

・示された席ではない席に座りたかったのでこちらでもいいですか、と問うと、「いいですよ・・あ、でもこれ片づけなくちゃ」と、セットしてあった余分な皿やなんかをさげる。片づけうんぬんは内心思ったとしても言わなくていい。
・「たいへんお待たせしました」、と恐縮しながら(そんなに待ってないのに)袋に入った紙のおしぼり(だけ)を単独でうやうやしくもってくる。
・それからバックヤードに戻ってすぐさま、パンにつけるオリーブオイルの小皿をもってくる(おしぼりと一緒でも別にこちらはかまわない)。頼んだばかりのパスタについて「もうすぐでますので」という、これもまた言わずもがなの言葉を添える。その後10分ほどパン自体でてこない。パスタが出たのはそれから更に10分あとくらいである。
・頼んだ赤ワインのグラスと同時に、白ワイン用のグラスに入った水をもってくる(水はあとでもいいし、並んだワイングラスの一方が水、という図柄が妙なかんじ)

なんだかすべてが、微妙にしかし確実に、ずれている。ちょっと思い出したのが、例えは(すごく)悪いけれども100円ショップで買った品が思いもよらぬ故障モードを発揮するという、このブローグでミニシリーズ化している内容である。
次に何をしてくれるか、正直ものすごくたのしみなところだが、味が自分の好みではなくなったので、もう会うこともないかもしれない。

by zelan | 2012-04-27 22:08
2012年 04月 06日

超納得

爆笑。ダイソーじゃないけど私の(負けても許せる)100円ショップとの戦いの背景に、この素朴な脱力感があると思うと超納得した。

ダイソー社長の発言
http://matome.naver.jp/odai/2133352151616394001

by zelan | 2012-04-06 21:49
2012年 03月 08日

100円のこわれ方

100円ショップの物品が大変激しくこわれるということはこれまでも書いてきたが、今回はメモ帳。
ピンクのプラスチックぽい表紙がついていて、100円にしては見かけもよく大きさも手ごろなメモ帳を買ったら、2週間程でピンクの表紙が、閉じてあるぐるぐる巻きの金属(なんて言うんだろう・・)から外れはじめ、ついにはバッグの中で表紙と中身(ノート本体)が分かれてしまった。さらに数日して透明な裏表紙が取れた。崩壊はここでおさまらず、ぐるぐる巻きの巻きが徐々に緩んできてそれが通っていた本体の穴から取れ始めているのが現在の状況。ほとんどオカルトと言っていい程のクリエイティブなこわれ方だ。

以前、内田樹さんの、題目は忘れたが朝日カルチャースクールか何かの講演会に行ったとき、いったい何でそんな質問をしたかもう覚えていないけれど、「100円ショップでものを買うと少なからぬ場合満足できないのになぜか行って買ってしまう。この人間心理にはどういう裏があるのか。」という質問をして、内田さんから「人間、こわいものみたさというものがある。」というようなお返事を頂いた(かなり間違っているかもしれない)記憶がある。
こわいものみたさというからには若干のチャレンジ精神も含まれているので、このノートも多分最後まで使う。結局みてみたいのは、そういうことを観察してみようという気を起こす、自分自身なのかもしれないけどさ。

これまでの100円ショップとの戦いの経緯:

「100円のだいごみ」
http://zelan.exblog.jp/15642181

「またやられる」
http://zelan.exblog.jp/16140951/

by zelan | 2012-03-08 19:23
2010年 12月 25日

100円のだいごみ

100円ショップの物品のあまりに衝撃的なクオリティについてはしばしば体験しているが、色や形が一応まともだったので買ったスリッパの壊れ方にまた驚く。底に張ってある布地がすぐはがれてきて、というかかかと方面にずれてきて、スリッパの後ろにヒゲが生えたような状態になり、やがてかかとの部分に内蔵されていた底板?がとれてはみだして、ついには取れてしまう。足を入れる部分は激しく変形。全体としてほとんど分解すれすれという状況であるが、このプロセスが極めて速やかに、大体2週間位で完了(ということはそれまで経緯を見守っていた訳だ。というか、今も見守っている。)

とはいえ、100円ショップさんには感謝してもしきれないくらいの恩恵をこうむっている。
たとえば、絵具・塗料を広い面に塗るハケなどは、結構消耗品だったりするが、そこそこのクオリティのもの(あまりに大量に毛が抜けるものがあるから、そうでないものを研究して選択)をたった100円で売っているから、心おきなく買うことができる。画材屋さんで買うと値段は大体4倍から8倍。

でもうちの床は石のタイルだから、スリッパには過酷な環境だけど。以前高島屋で買った5千円位の皮のスリッパは、3か月で分解。14日で超シャビーな状況になる100円スリッパは1日約7円ではいている。5000円なら1日83円か。6倍もつが1日の使用料としては10倍高い。値段からすると見かけは前者が50倍位いい可能性はあるが、この差の評価はスリッパという実用品のデザインにどれだけの価値を置くかによる。

というような計算が無意識的に即座になされて、これを買ったのかしら。結構かしこい(か)。

by zelan | 2010-12-25 03:40