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原初のキス

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2019年 06月 15日

Katrien De Blauwer @POST(恵比寿)

先頃恵比寿のPOSTへ、カトリアン・デ・ブラウワーのブックサイニングイベントに行き、こちらで紹介されている本を購入。 非常にセンスのいい、上品寡黙でありながらセクシーな作品群。

彼女の作品の中で自分なりに特にぐっときたのがこのサイトの中にある顔の上の方が木になったり窓になっている作品。

木や窓と髪や目との形態的類似は明らかで、通常はもっと人を食ったような感覚が生じそうなものだが、むしろ深い詩情を感じる。何というか、人間、人工物、自然それらは結局のところ存在として通底しているのではないか、と言った、かなりシリアスな感覚を覚えさせられるのであった。

7月21日(日)まで、POST内mini galleryにて小品が展示されている。








by zelan | 2019-06-15 19:12 | 展示レビュー
2019年 06月 03日

夜のクラスへ:「初めてのコラージュ」(目黒学園カルチャースクール)

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目黒学園カルチャースクールのコラージュ講座の開講時間が、7月より、昼間から夜間(第2第4水曜日19時より20時半)に変更となります。

コラージュは印刷物等から素材を切りとり、組合せて新しいイメージを創造するアートです。
描写のような鍛錬を必要とする技術を直接は必要としないため、ポイントを把握すると「爆速で」上達します。
本講座では素材の集め方や選び方、組み合わせのコツ、良い作品を作っていく上での心理的なポイントまで、豊富な作例とともに「言葉でしっかり」お伝えすることで、生徒様が早期に自律的に作品制作を進めていけるようご指導しています。

6月12日(水)、26日(水)19時より20時半にて体験クラスを開催します。
(通常 2754円の単発体験が入会キャンペーンとして1782円です。)

詳細・お申込はこちら よりご覧ください。

(図像 是蘭)



by zelan | 2019-06-03 11:34 | セミナー案内
2019年 05月 26日

途中

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パーツの素材を作ったがまだ組み上げてない。
作っているものはしばしば、初期や途中の方が自分にとっては良く見えることがあり、一方その場で決めちゃうと粗い時がある。でもあーだこーだが始まる前に決めた方がいい時も多い。難しいような面白いような点。

(図像 是蘭 work in progress)


by zelan | 2019-05-26 11:34 | 制作心理
2019年 05月 06日

人間代表

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明後日5月8日(水)に目黒学園カルチャースクールにて、連続講座の一環として<「モナリザ」をテーマに ~ 素材の意味を「変えて」みる>という講座を行います。
ロシアの評論家シクロフスキーの提唱した異化概念(見慣れたものをそうでないものに変える)などを引き合いに、なんだかもうしっかりとモナリザはモナリザなの!と当人が主張しているかのような体のモナリザをコラージュによって変貌させられないかと言うことに、生徒さんと自分で挑戦する予定。

ちなみに、自分は結構な数モナリザをモチーフとする作品を作っているが、自分にとってモナリザは単に「人間代表」である。生まれたばかりの赤ちゃんはともかくとして、たまたま誰でも知っているという人である故に、それが出てくるといかにも人間だなーという感じが無意識的にも起こるような気がして。人間代表として人間の諸相を描くには最適なのではないかと、勝手に思っている訳。

それはともかく、モナリザはデュシャンは言うまでもなくラウシェンバーグやバスキア 、ジャスパー・ジョーンズ、あと誰だっけ、そうそうバンクシーなんかもモチーフにしている。しかしその中で自分が最も好きな作品はラウシェンバーグによるものだ。
ここに画像がある。

左上の、モナリザの顔がヴィーナスにすげ替えられてるってるのが特にシビれる・・。あとその下の見づらいが相撲取りのマゲとか・・。

5月8日(15:30 - 17:00) の講座は単発でも体験受講可能です。
ご興味のある方は目黒学園カルチャースクール(03-6417-0031)までお問合せください。

(図像 是蘭「倦怠の対価」)





by zelan | 2019-05-06 23:28 | セミナー案内
2019年 04月 05日

「感想」を確認に~「岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟」@東京都庭園美術館

1950年代に集中的に制作したコラージュ作家、岡上淑子の展示に東京都庭園美術館へ。
実は二回目。さすがに同じ展示を二度見に行くのは稀だが、とても楽しみにしていた展示だったにも関わらずどういう訳か最初に見た時に「はっきりした感想」が思い浮かばず、なんだかもやもやしていたからである。

理由を考えながら見ていくと、ある程度はわかった。

1.コラージュのモチーフとして結構細かい物品が多く、目と脳が泳ぐ。
画面は小さいが具象物の情報量が多いため、頭の処理に対しオーバーフローした。
2.結局のところコラージュというのは「いわくいいがたし」が志向され組み立てられているのであって、「イメージ」としてはばっちりしっかりの強度があっても、言葉にしづらい。
(分析的に見るなら、時代背景とかフェミニズム的な視点とか言葉や思考でひもとく手がかりはありそうだが、そうした言説はちゃんと書いてあったので自分ではあまり改めて考えたり感じたりしなかった・・。)

途中でエルンストの素晴らしいコラージュ・ロマンのコーナーなんかもあって全体としていい展示だ。
1回目に一緒に行った、諸展示に安々とは高いお点を付けない知人も「おもしろい!」とご満悦だったし。

それにしてもコラージュという技法(の本質を用いた優れた作品)がいかに激しく「統合的なもの」であるかを改めて認識する。
コラージュにも様々な情緒や構想があるし、必ずしも全てとは言えないが、個々の素材間は限りなく遠く離して、最終的に一つの画面に展開するときには人の脳の統合作用を刺激してイメージを絵空事でなくむしろリアルにする。
言葉で言える範囲のためとても雑駁な例だが敢えてあげると、タキシードきた七面鳥みたいなえせ紳士って、いますよね・・。離してからくっつける、この移動距離が大きければ大きい程おもしろい。

コラージュは、分裂的で、超現実的なものと思われているかもしれないが実は真逆。
様々な芸術技法の中でもことさら、脳において賦活させる機能という点からは統合的であり、そのイメージはむしろいかに現実的であるかを競うているのだ。

4月7日まで。



by zelan | 2019-04-05 11:29 | 展示レビュー
2019年 04月 02日

これ俳句 ~ 内藤京平「luna o lunar」@Bambinart Gallery

3月に開催されていて既に終わってしまった展示ではあるが、アーツ千代田3331のBambinart Galleryで内藤京平氏の個展を見た。

古典絵画からのモチーフと線とドットで構成されていて、基本それ以外の要素を含まずミニマルにまとめられている。余白が非常に大きい作品もあって自分は氏の「抑制力」に感心した。自分なら余計なサービス精神を余計さが出ないように四苦八苦しつつそれでも余計にやってしまう可能性がある。

さてミニマルとは言ったが絵画は要素が多かろうが少なかろうが適確な情報密度が必要で、情報密度とは即ち脳及び視覚を始めとする身体感覚への刺激であろう。そしてどこにその刺激を感じるかということは個人差があるかもしれない。自分の場合は具象モチーフ部分がどのように作成されているのかしげしげと見つめてもよく分からないことにいたく興奮した。描画材で描写したようには見えないのだが、印刷物を貼った感じでもなく表面に蜜蝋状のくすみ・・・もしくはメディウムを混ぜた絵の具とかもしれないが・・が施されている部分があってそれが背景とのなじみをよくするとともにモチーフ部分のマチエールに深さを与えている。もしかしたらタトゥーシール的なものも利用されているのかとも思ったが、例によってどこかに書いてあるかもしれないけどそれを調べないで想像することに喜びを見出す自分には、何が正解なのかわかんないのであった。

要素極小にして深く楽しめる、俳句みたい。

展示概要


by zelan | 2019-04-02 11:22 | 展示レビュー
2019年 03月 28日

ビクトリア朝女性とコラージュ

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コラージュは、美術技法としてはピカソやブラックが20世紀初頭に始めたと言われているが、それにかなり先行して ビクトリア朝の社交界にいたMary Georgina Filmerとかその他上流階級の女性達がこちらにあるような作品を作っている。


明らかに、ピカソの 籐椅子のある静物画よりも、後日エルンストが「百頭女」のような作品から確立するようなシュルレアリスティックなコラージュ作品のイメージに近いのが興味深い。

4月10日から目黒学園カルチャースクールで全6回の「初めてのコラージュ」講座を始めます。詳細はこちらです。

(図像はMary Georgina Filmerのコラージュ)




by zelan | 2019-03-28 09:46 | コラージュ
2019年 03月 26日

関係が決める

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2010年頃に書いた記事を改変して再録します。

結局すべては関係性である、ということがコラージュをしているとよくわかる(伝統的な絵画でももちろんそうだろうがコラージュは個々のモチーフが独立しているし、自由に動かしたり、取り替えたりできるのでなおさら)。

そして、人間の頭は抽象化して考える性質があるので、つまり自分は現実も、そうであろうと思うのだ。

例えばひとりの人間が誰かにとって、もしくはある状況において、良い人だったりそうでもなかったりする。
その性質は、その人に元々内在しているから発現するとは思うが、それが発現するスイッチは、関わる相手や私的公的環境、タイミングなどが押している。だからかもしれないが、誰かが自分の期待に沿わない動きをしたとしても、すごく実害があるとかでない限り、結構寛容にふるまいたいとは思っている(いつもできるとは限らないが)。

こちらからはふと醜いとおもったり地味だと思うような存在でも、別の絵の中で別の環境の中に置いてみれば、すごく重要で美しいモチーフかもしれない。

明日3月27日目黒学園カルチャースクールにてコラージュを初めて創る方向けの体験会を行います。
ご興味のあります方は同校 電話03-6417-0031までお申込みの程お願い致します。

日時:3月27日(水) 15:30 – 17:00
費用:1,782円 (税込)
「初めてのコラージュ」体験会及び連続講座詳細はこちらより

(図像 是蘭「Awakening」2018)


by zelan | 2019-03-26 13:59 | コラージュ
2019年 03月 18日

組み合わさない

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コラージュなどで素材を「組み合わせる」と普通に言うが、実際の処組み合わせるというより互いに干渉させる、という方が正しい。

(図像 是蘭「地上の舟」2010)


by zelan | 2019-03-18 21:23 | コラージュ
2019年 03月 14日

買い物メモとコラージュ

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外に出た時買わなければいけないものをしばしば忘れて帰ってきてしまうので、対策を取った。
玄関のドアのチェーンロックをはめる四角い箱みたいなものの上に、買うものを書いたポストイットを貼る、という方法だ。

今日それを見たら「乾燥わかめ」と「電動消しゴム」と並べて書いてあって笑った。これは立派なコラージュだ。

いわゆるコラージュを制作する際のキモを一言で言うとすればそれは、「距離」ということになる。
つまり、女性のヌードの横に花を貼っても一般的にはあまり面白くなりづらいが、宇宙船の窓から焼き鳥を飛び出させれば、面白いかどうかはともかくとして少なくともよりコラージュ的になる。乾燥わかめと電動消しゴムにはそれ相応の距離があるために、自分はこれをコラージュ的であると感じた。

初心者の方々向けのコラージュ講座体験会を目黒学園カルチャースクールにて以下の日時にて行います。
ご興味のあります方は同校 電話03-6417-0031までお申込み・お問合せの程お願い致します。

日時:3月27日(水) 15:30 – 17:00
費用:1,782円 (税込)

講座詳細はこちらです。

(図像 是蘭コラージュ「禁門」2009)



by zelan | 2019-03-14 21:04 | コラージュ