原初のキス

zelan.exblog.jp
ブログトップ
2018年 10月 30日

小林亜星氏とかけて・・・

先日TVをつけたら小林亜星氏が出ていて、一瞬、過去の番組の再放送であろうと思った。なぜなら自分の記憶の中の「寺内貫太郎一家」の頑固親父と5ミリも違わない風貌の彼がそこにいたから。

件の番組が放映されていたのは1974年、その頃の自分と現在が500キロ位変貌しているとすれば、5ミリはいかにも小さすぎる。彼に投げ飛ばされていた西城秀樹氏、ジュリー!と叫んでいた樹木希林氏が物故して間もないこともあり、この変わらなさはほとんど「悪魔に魂売ってるんぢゃないか・・・」と思ってしまう程だ。現在86才であらせられる。

驚愕した自分が即座に考えたことは2つ。

1. 昔からかなり恰幅がよいが、雰囲気を見るに健全なる長命を享受されている。で、その番組はインタビュー番組だったのだけれど、彼は「好きなことをやる、やってきた」という筋で、快活に自然に、話をしておられた。こういう性格なら、仮にメタボでもその害が抑えられるのではないか、要は人間を健康にするのは、食べ物や体格やなんやかやというより、性格や人生に対する構えではないか、ということ。

2. 外見が変わらないということはその根底にある生命力が尋常でない、その点で氏は「モナリザ」に似ている。

2.の発想は自分が最近毎日、大量にモナリザの図像を目にしているせいかもしれない。500年以上その風貌が衆目を変わらず集め続けているというのは、大層なことであると思える。

11月8, 9, 10日の3日間、銀座のGallery Art Pointプロデュースにて開催する個展では、全作モナリザを主役あるいは脇役に、ミクストメディア作品を展示致します。


<展示概要>
11月8日(木)開廊12時半 閉廊19:30
11月9日(金)開廊12時半 閉廊19:30
11月10日(土)開廊12時半 閉廊17:00
(最終日は閉廊が早めですのでご注意ください。)

会場のアクセスは以下の通りです。

アクセスマップ:

お目にかかれますのを楽しみにしております。

[PR]

# by zelan | 2018-10-30 21:37
2018年 10月 25日

コントラスト!

c0207661_23594806.jpg
先般、ある美術技法書を読んでいてふと、「コントラスト」というものが自分の思っていた以上に、絵画において非常に重要であることに、気づいたのである。

大体、構図だの色彩・明暗だの動勢だのモチーフだの質感だのと、絵には制御すべき要素がたっぷりある。これらの個々が原理的にとてもややこしいという訳ではないかもしれないが、全てが多少なり結果に影響するのだから、制作においてはこれらの全部を多かれ少なかれ相手にしなければならず、そのこと自体がかなりややこしい(という風に感じる)のである。

でも「コントラスト」のことを主として考え、感じているならば、色んな要素を一挙に一望の下にできる。構図は面積の、色は対比の・・とかあるものを、全体としてコントラスト観点からまとめて見れるわけ。

コントラストとは何か、それはつまり「差」の強弱に関する感覚だ。そうして、全ての生命体にとって、「差」を感じることは生命の存続において極めて重要な機能であろう(=原始時代から、草むらが微妙に揺れることを感知することがその奥にいる動物のことやなにかを認識するために必要だったのから)、だから「コントラスト」の一事をもって、色々なことを感じ取り次の行動をしかるべく判断することができるという、それはある意味当然のことかもしれない。





[PR]

# by zelan | 2018-10-25 23:40
2018年 09月 29日

ZINE「或る女性 A Certain Woman」ブックフェア出展

東京目黒のZINE(少部数自主制作本/雑誌)専門書店MOUNT ZINEの仲介にて、サンフランシスコで9月に開催されたブックフェア「SF Zine Fest 2018」に出品しました。

モナリザをテーマとする新旧コラージュ及びミクストメディア作品図像と共に、本ブログより改版・追記したエッセイを収録しています。

タイトル:「或る女性 A Certain Woman」
判型A4、図像15点、エッセイ7編入り約30ページ
言語:日英バイリンガル
c0207661_17042811.jpg
c0207661_17045812.jpg
c0207661_17140545.jpg
限定エディション ジクレーミニプリント(デジタル版画)付にて、11月の個展の時期に発行の予定です。

是蘭個展:
「或る女性」 11月8日(木)~ 10日(土) Gallery Art Pointにて


[PR]

# by zelan | 2018-09-29 17:43
2018年 09月 20日

ボケたらもっとボケボケに

c0207661_16295538.jpg
絵を描いていて例えば部分的に「ここがボケてるな・・」と思ったらすぐにはっきりさせたくなるのだけど、むしろボケをボッケボケに強調する方が経験的にはいいような気がするのである。
はっきりさせると他のはっきりのところとの差が減少して、全体としてのっぺりになっちゃう・・。

人間の欠点というものもそういうところがあるかもしれない。欠点とか苦手とか、一見劣っていると見受けられるところは結局のところむしろ拡大して利用した方が、完全に避けて通ったり正面突破(克服)しようとしたりするより成功確率が高いのでは、と感じられる。

本件については似たようなことを以前の記事でも書いた。

なぜ同じようなことをよく考えているかというと、制作上自分ができないとか、やりたくないとかそういうことどもは結構たくさんある訳であって、でもふとそういう能力があるといいのではなどと考えた際に、確信犯的に逃げ切るか、あるいは工夫してそれっぽくみせるか、訓練するか、とりあえずやってみるか(稀だがそれで意外にうまくいくこともある)を迷う、という場面が頻繁にあるから。で、経験的には、「ボケたらもっとボケボケに」作戦すなわち、「不足している能力」を「過剰な無能」みたいにするのが、比較的有意義だったように思うのである。

とはいえ、訓練あるいはやみくもに突破してみようかなー、という色気がしょっちゅう出てしまう。もしかしたらそれらの試みで膨大な時間を消費しているかもしれない。
これについてはスティーブ・ジョブスの黒いタートルネックのように決めた答えを常に選ぶ、という習慣を確立できないのである。
 

[PR]

# by zelan | 2018-09-20 16:33
2018年 09月 10日

受賞及び展示のご案内:「第7回FEIプリントアワード」

c0207661_19445710.jpg
FEI ART MUSEUM YOKOHAMA 主催の国際版画公募展「第7回 FEI PRINT AWARD」にて、拙作「異なる夜へ」が「美術の窓賞」を受賞しました。他の入選作一点と共に以下入選作品展覧会にて展示されております。

<第7回 FEI PRINT AWARD入選作品展>
期間:2018 年 9 月 4 日(火)ー 9 月 16 日(日)10:00〜19:00(最終日は 17:00 まで)

図像: 是蘭「異なる夜へ」Toward Different Night 2018
    68 x 60.5 cm モノタイプ(紙、アクリル絵具、インク、孔版)


[PR]

# by zelan | 2018-09-10 19:57
2018年 09月 09日

美しければ、機を逃さずにそこで止める

c0207661_19052071.jpg
ものを創っている時は、タイトルに書いたように「美しければ、機を逃さずにそこで止める」ってことが至極重要だ。
それは途中であっても完成させる直前でも同じ。でも、「サービス(いわゆる「味」とか、場合により「マチエール(質感)」など)が足りないのでは」とか、「ちょっと乱れているかしら、整えよう・・」とか思ってあれこれやっていると、表現にどんどん夾雑物が増えていく。

そういう意味では美術は武道に似ていて、余計なことをしていると容易に斬られて(負けて=質が保てなくなって)しまうのである。

なんだってそうかもしれないが。

(図像 是蘭 「Awakening」 2018)

[PR]

# by zelan | 2018-09-09 23:47
2018年 09月 02日

個展案内:「或る女性 A Certain Woman」11月 銀座Gallery Art Pointにて

c0207661_17055121.jpg
2018年 11月8, 9, 10日の3日間、銀座のGallery Art Pointプロデュースにて個展「或る女性 A Certain Woman」を開催致します。
旧作コラージュから新作の絵画、ミクストメディア作品まで30点前後の展示を予定しています。

<展示概要>
会期:
11月8日(木)開廊12時半 閉廊19:30
11月9日(金)開廊12時半 閉廊19:30
11月10日(土)開廊12時半 閉廊17:00
(最終日は閉廊が早めですのでご注意ください。)

会場はGallery Art Point(銀座)、アクセスは以下の通りです。

アクセスマップ:

会期中存廊しております。
お目にかかれますのを楽しみにしています。


[PR]

# by zelan | 2018-09-02 21:26
2018年 08月 22日

ずらす

c0207661_14515777.jpg
自分の感覚にぴったり合わせなければならないとつい習慣的に思ってしまうが、むしろ少しずらすことが重要。
体に合い過ぎた服の中で身動きが取れなくなるのを避けるように。

[PR]

# by zelan | 2018-08-22 14:53
2018年 08月 19日

エリックとの再会

c0207661_22571040.jpeg
「過去と他人は変えられない」という言葉があって、なんだかこれを見聞きするたびに、いや~な気持ちになっていたのである。

なぜならば、いかなる過去も、現在のまたは現在に至るまでの自分の体験や状況によってころころとその解釈(自分にとっての意味)は変わる、そしてまたこれまでの経験を振り返ってみると、自分を要所要所で決定的に変えてきたのは、人との関係や彼らの自分に対する言動や想いだったりする。ということは私にしても他人をド派手に変えてきたのに違いない。
つまりこの言葉は、経験的・論理的にまったくもって納得がいかないのである。自分に言わせれば、「過去も他人も変えられる」ことは自明なのだ。

私程度の観察力もない人がこれを言い始めたのだろうか、と思って調べたら、これはカナダの心理学者、エリック・バーンの言葉だった。『性と愛の交流分析』『人生ゲーム入門 人間関係の心理学』等の著書があり、自分が昔ばっちしこれらの本を熟読(内容は殆ど覚えてないけど)していたことに驚いた。日本の誰かが雰囲気で言い出したテキトーな名言かと思ってたよ・・・。

ちなみにこれには以下の続きがある。
「しかし、いまここから始まる未来と自分は変えられる。」
うーむー、後半は前半より少しマシだが、過去や他人から完全に切り離された今も未来も自分もないからなー。やっぱりビミョー。

さて、前後の文脈など無視して論じているという乱暴ななりゆきの中、それでも原文くらいサーチしておこうと思い確認した処、
"You cannot change others or the past. You can change yourself and the future."
というのがどうやら原文らしい。(あれ、過去と他人の順番がひっくり返ってるが、取り急ぎよしとする)

なぜか反感が減る! 最初英語と日本語の違いからかと思ったが、この二つの文を通しで読めば、全体が「今」の感じになるからかもしれない。今この瞬間の自分にとっての、過去の経緯も踏まえた上での他人や過去に対する認識を即座に変えるのはできないが、今からの自分や、よって自分のもたらす未来を変えることのできる可能性は常にあるよ、とエリック君が私に語りかけてくれているように感ずる。

あ~言葉ってめんどくさい。週刊誌報道やワイドショーよろしく、耳や頭に入ってくるのは断片が多い。絵なら一発で全体見通せるのにな。













[PR]

# by zelan | 2018-08-19 23:12
2018年 08月 11日

絵画史上最強美女

c0207661_00144371.jpg
以前書いたブログの再掲。描かれてから既に540年位経過している。21世紀に生きる自分も、未だに彼女のことは好き。美の寿命は実に長い。




[PR]

# by zelan | 2018-08-11 00:19