原初のキス

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2018年 07月 30日

抽象・具体

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近所の駅ビルで夕食を食べる場所を物色していたら、日本料理屋の前に食品サンプルが並べられていた。
茹でたもやしに青ネギが絡んだのとか、アジの南蛮漬けとか、素材のみならずそれに付随する水気、油気などまで精密に再現していてヒジョーに素晴らしい。そこで自分は改めて悟った。
「日本人は具体的なモノ・コトが得意である。」と。

具体的なものを細部にわたって観察/分析して再現したり、ものを繊細緻密に作りこむ作業に秀でている。
一方哲学的に抽象概念を様々弄したりものしたりすることについては、これからどうなっていくかはわからないが少なくとも今のところまだ、大勢としてそんなに得意でないように思える。

ここまで書いて自分の脳裏になぜか浮かんだのが、日本の政治、また政治家という人々のことだ。
5段階位抽象方面(=長期的あるいは普遍的視野、という観念も含む)に進んで頂けるといいような気がする。
(ちなみにトランプに比べるとオバマの方が抽象的だったのではなかろうか?)

ときどき、Art itさん(という現代アート系の代表的サイト)に海外のアーティストのインタビューがでているのだが、自分などはそれを読んで、「なんでまたごく具体的なこと(自分の出自やら経験、現実の政治・経済・国際関係等の諸般の状況)からこんなに抽象度の高い思考と制作ができるのか、と驚くことがある。具体から始まり抽象にきて、それから実際ものを作るのは具体な訳だからまた具体へ、という、その行き来がうまいのである。

「僕は無に対して楽観的なんだ。」

と言ったイギリスの画家フランシス・ベーコンの言葉なども思い出すなあ。
具体もいいけど抽象ってやっぱりたいそうかっこいい、
という抽象に対する個人的憧れを、どうやら自分は持っているらしいのである。

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by zelan | 2018-07-30 22:21