原初のキス

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カテゴリ:制作心理( 5 )


2019年 02月 06日

Don't think. Feel!

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今日夕食をした中華料理店で化粧室に入ったら、目の前の壁にブルースリーの顔とその下に「考えるな、感じろ」と書いてある紙が・・。思うにこのセリフが放たれた「燃えよドラゴン」の中の一シーンを写真にして貼り付けてあるのだ。正直自分はこの言葉が大好き。実際に手を動かして何かを作っている時、考えることはノイズに過ぎない場合が多い。分かってるけどなかなかやめられないのだが。

一方、もしかしたら「考える」「感じる」と言葉で明確に分けているほどこれらの境目というのははっきりしていないのではないかと思ってもいる。その中間のグレーエリアみたいなものがあり、本当に一番強力なのは考えているようで感じているようで考えているようで感じている、みたいな状態なのではないかと思うのである。
ただしこの時の「考える」とはおそらく言葉を使うような思考ではない。よってこのブルースリーの言葉を自分なりの違う言いざまにするなら、「言葉を使うな、感じろ」ということになるのかもしれない。

ちなみに化粧室を出る時に見たらドアに毛沢東が縄跳びをしている絵が書いてあった。この中華料理店はかなりユニーク。



by zelan | 2019-02-06 21:15 | 制作心理
2019年 02月 02日

絶対に失敗しない稀有なこと

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やるぞー、と思ってできなくて、あーもうだめできなくていいや、と思うと急にできたりする。

美術やなんかでもその辺りの努力逆転の法則みたいのがしばしば出張ってくることがありなかなかややこしい・・・ということをぼんやり考えていたら、自分がいまだかつてほぼ絶対に失敗せず、一旦実行すれば大体においてうまくやりとげてきた事柄に気がついた。それは「掃除」である。

よくテストの前なんかにめちゃめちゃ部屋が掃除したくなる事があった。自分が思うにこれは成功するか失敗するかわからないことに向かうに際し生じてくる不安を無意識的に抑えようと、掃除という、ほぼ狙って打つことが可能な行為に逃げていたのではないか。

NHK のサラリーマンNEOを たまたま見ていたら、「契約は取れなくても汚れは取れる」と言っていて笑ってしまった。仏教の修行で掃除をするのもこれに関係するのかしら。一生懸命やってもできたりできなかったりすることって多いが、それだと修行できているのかいないのかよくわからんがゆえに・・。

それにしても美術制作方面における努力逆転の法則、この扱いはなかなか噛み応えのある問題のように思う。


by zelan | 2019-02-02 16:52 | 制作心理
2019年 01月 28日

「再現」は絶対に、できない

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何かやっていて(例えば絵を描くなど)ふと劇的にうまくいったとする。そうするとそのプロセスと結果を「再現」して「定着」させようと人は試みるものだ。ちゃらちゃらした人は物事がたまさかうまくいってもせいぜいラッキー!と思う位でそんなことを考えないかもしれないが、大体において美術や音楽やスポーツなどの技芸に関わる人々はことさらまじめな人が多いので、またできたらいいな・・と思うのである。

でもこれは自分の度重なる経験から自信を持って言えるのだが、何事も、絶対に「再現」することはできない。どうして同じプロセスで注意してやってるのに同じ(期待した)結果が出ないのかとこれまで100万回位泣いたような気がするが、考えてみたらそんなのは当たり前。自分の動作はもちろん、画材の状態やらその他回りの全ての条件が完全に一致することはない訳で、そもそも「再現」というコンセプトそのものが、現実世界では成り立たないのである。

でも「練習」を積んでいくとうまくいくぢゃん、というのはある。これは再現を目指すためにするものでなくプロセスにおける条件のトレランスを実践を通して認識し、その範疇に自分や道具や環境のブレを収め目指す結果を得ることへの習熟のためにやっているのである。

でもわかってるつもりでしばしば、この「再現」しようとするコンセプトにすぐにはまってしまうのだ。人間は安心安全を求めるから。うまくいったことが「再現」できると思うとふんわかした気分になれるからである。実際、何事も再現できない、と思うと常にアラートでいなければならない、これは凡人にとってはそこそこホネなのだ。


by zelan | 2019-01-28 19:56 | 制作心理
2019年 01月 27日

傷の使いみち

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制作中の絵に構想に反するちょっとした傷を見つけた時、それがうまく隠せない、あるいは隠すのに失敗してしまったら逆に目立たせるしかない。
目立たせ方には二種あり、大きな構想から逸れずにむしろ構想を強化する方向でそうするか、もう構想にこだわるのをやめて傷自体を友として別の方面に旅に出るかだ。後者の成功率は経験上非常に低く(大体15%位かな・・)、旅は大抵「遭難」で終わる。
でもこれは個々の作品を完成に持って行くという意味で「効率が悪い」だけで、結局そういうことにどんどん慣れて経験値を積んでいくと、自分の持っている構想のレイヤーを行き来し、どのレイヤーでも成功することがうまくなっていくかもしれない。だって自分の作品の構想なんて、どうせ一人の人間が考えているのだもの。違う風に見えたって抽象的などこかの層では必ず一つの構想なのだ。

いずれにせよ絵の瑕疵について考えていると、人間の欠点のようであると思う。そう、欠点をカバーできないのだとすれば、それを活かすしか道はない。



by zelan | 2019-01-27 12:04 | 制作心理
2019年 01月 15日

エラーレス、気になる

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最近、「エラーレスラーニング」ということが気になってしょうがない。
美術において(だけじゃないかもしれないが、例えばビジネスとか)、挑戦する、ということは非常に重要視及び称揚されているのであって、それはえてしてやってみなければ結果のわからないことにも果敢に挑戦する、ということが概念的には含まれるだろう。
一方エラーレスラーニングというのは、よく認知症とか記憶障害のリハビリ・治療に用いられるようだが、謝りなくできることを実行していくことで結果としてパフォーマンスをあげていくことで(あまり情報がなかったのでかなり不正確な言い方になっていると思うけど・・)、例えば以下のサイトを引用させて頂く。


美術制作などでも、何か試みる際にエラーが生じるかもしれない部分が大きすぎると、後で泣く&やる気が激下がり状態になる、時間及び経費がハデに失われることがすごく多いのである。感覚的には、これ使うとこうなる、こうすればこうなる、というデータ及び経験が確立されていてエラーほぼ起こらない率6割~7割で進める、と言う風に、全部でないにしても部分的エラーレスに保っておくのが至極重要に思う。

が、結構これ忘れちゃうんですね。エラー起こらない率5割だと、結局の処イチかバチか、ということになる。




by zelan | 2019-01-15 21:16 | 制作心理