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原初のキス

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2019年 11月 24日

やらないをデフォルトにする

色々なことを様々やっていると時間がなくなっちゃうのである。だからむしろ、「やらない」をデフォルトにして、それでもやること(どうしてもやりたいことと、どうしてもやらねばならぬこと、ですね)を、真剣に判断すればいいんじゃないかと思う。

ちょっとビジネス書っぽくなってしまったが、本日思いついたこと。


# by zelan | 2019-11-24 21:45
2019年 11月 10日

「イメージ」と「マチエール」

色だの構図だの平面美術を構成する要素は多々あるが、極言すれば「イメージ」と「マチエール」ではないかと突然思う。この二つについてはベン図で言えば真ん中の重なってる部分の広さがゼロとは言わぬまでもあまり大きくない。上述の例に出した色や構図はイメージとがっつり重なってる、というかイメージという上位概念に対するその構成要素って感じがするのよね・・。

前このブログに書いた、池田満寿夫氏が油絵を描いている時のマチエールとの格闘についての話をまた思い出した。
版画には版画のマチエールがもちろんあるけれども、どっちかといえば高さがなくさらっとさっぱりしており、マチエールマチエールしていない(ヘンな言い方・・)。で、自分はこの高さのないマチエールが好きなのです。凝ったマチエールも素敵だがそれとイメージと両方見えるのが少し疲れる。イメージ>マチエールと主従関係であってほしいのだった。

とああだこうだと雑駁な論を展開しつつ、結局の処イメージとマチエールはごくごく合ってないといけないはず。完璧なカップルのように。という意味ではやはり、この二つは本質的に「他人」なんぢゃないかしらん。





# by zelan | 2019-11-10 15:36 | 絵画
2019年 10月 19日

音楽と絵画

音楽と絵画はかなり違うと思われており理由として音楽は時間芸術だというのがある。が、良い音楽をライブで聴いたりすると、視覚美術も音楽のようだ(ようでありたい)と思う。

絵は重なっていくから時間は下層や背後にあって表面から一瞬で透かすようにしか見えないが、創る過程ではずうっとひとつの曲のようにすべての瞬間において鳴って、響いていてほしいのであって、そうしたものがよいものになる。


# by zelan | 2019-10-19 22:30 | 美術について
2019年 10月 18日

ものづくし

今ふと思ったのだが、「枕草子」にはどうして「ものづくし」カテゴリーがあるのだろう。
春はあけぼのとかああいうやつですね。
その理由、あるいはその理由の仮説など、昨今ネットを調べればすぐさまわかるに決まってる(多分)が、自分は調べない。それは展示に行ってもステートメントや解説を読まない(よっぽど作品が面白いか、逆に読まない限り全然わかんない場合を除いて)という方針と言うか姿勢をここでも貫いている訳である。折角の自分で考える機会を逃してはもったいない。

もとい、自分が思うに、このものづくし形態が彼女以前にあったとしてもだ、おそらく宮廷女性がいかに「センスがいい」かっていうことを自ら確認しつつ人にも知らしめたかったのではないかしら・・。




# by zelan | 2019-10-18 23:25
2019年 10月 13日

台風と、鳥や虫たち

昨夜の台風はものすごく、都心に住んでいる自分も家の中でほぼ終日震えあがっていた。
翌日の、比較的穏やかで美しいこの日を迎え、突如不思議に思い始めたのが、台風の間、鳥や虫はどう過ごしていたのかということだ。道端に転がっているなどのホラーな光景を目にしていないところを見ると、なんとか無事ですんでいたものが多かったのかと思う。

彼らには「情報」が、少なくとも人間的・文明的な形ではない訳だが、だからといっていかなる情報からも遮断されているとは言えまい。彼らの得ていた情報の質や量やその中身、どのニュースでもやっていないけど、結構気になる。


# by zelan | 2019-10-13 14:13
2019年 10月 08日

稀な自慢と植木等

今日、旧来の知人から、これまでの人生で聞いたこともない自慢をされた。
即ち、「オレはダラダラできる!」というものである。

彼が言わんとしていたのは、自分が休むという場合はコーヒー飲んでタバコ吸いながらソファで何もせず何も考えずにだら~んとしていられるということ。翻ってこの私は、いつもコマネズミのように、(体はともかく少なくとも頭は)大忙しであり、しかもその大半が世の大勢にはさほど影響がない(まるで彼は大層大勢への影響があるような言いぶりだ)っていうことらしい。私には、心してダラダラする必要が(もしその能力があるとすれば)しなければならないと忠言されたのだ。

ここで突然「植木等」について思い出す。彼といえば昭和のスーダラ男であるが、彼を知ってる日本人の多くが、映画の植木等を、なぜか心から尊敬したり好きだったりしているように自分は思うのであって、確かに、「スーダラ」できることもまた、多いなる価値をはらんでいるような気が、すごくしてきた・・・。でもそもそも、スーダラ、ってなんだっけ?sutra(お経)に似ているのがすごく気になる・・。彼はお寺の息子らしいし。

最近BSでやってた植木等モノを何本か見たのだが、びっくりしたのはいずれもかなりの成功物語だということ。状況に応じてスーダラと流れつつ、結局は出世するとか美人の奥さんを得るとかで万事ことごとくうまくいく。現在で言えば殆ど立派なビジネス書的内容なのだった。

やっぱりダラダラなりスーダラなりというのは、見かけほど悪いことではないに違いない。




# by zelan | 2019-10-08 19:46 | ヘンな話
2019年 10月 07日

ラジオ体操のエビデンスと三種の神器

最近ラジオ体操を習慣化した。昭和の頃と違い、YouTubeで見られるので、夏休み眠い目をこすりながら親に連れられて近所の公園に日参していた頃との時代の隔絶を実感・・。考えてみたら親もエラかった。

もとい、ラジオ体操と言えば、神奈川県立保健福祉大学のラジオ体操の実施効果に関する調査研究によると、基礎代謝量と筋肉量から求められる中高年実践者の体内年齢は、各年男女とも、実年齢より概して 10~20 歳若いそうだ。

なかなかすごいエビデンス。一生これだけでも十分な感じもするが、自分の場合これに甘酒とアレクサンダー・テクニークを足して、三種の神器としようかと思う。あっ、これにウォーキングを足して四種にしようかしら。でも四種じゃいかにも語呂が悪い・・。



# by zelan | 2019-10-07 20:35
2019年 10月 06日

噛み応え

アレクサンダー・テクニークの創始者の、 F.M.アレクサンダーは次のようなことを言ったそうだ。
 
If I breathe as I understand breathing, I am doing something wrong.

噛み応えのある言葉・・。ちょっと変形して色々なことに使えそうだ。美についての自分の理解に基づいて美しいものを作ろうとしても、そうは問屋が卸さない、とかね。


# by zelan | 2019-10-06 13:31 | アレクサンダー・テクニーク
2019年 10月 05日

リテラシー超克 眼福の嵐 東美アートフェア

明日まで開催している東美アートフェアへ。

古美術・工芸品の占める割合が大きい。
蒔絵、陶器、軸など、当方のリテラシーがほぼゼロレベルに近い展示品を見ていくと、そのあまりにも明確すぎるクオリティのオーラに圧倒される品々が多々あった。はっきり言ってこれがうちのマンションの一室にあったらば、空間激変どころか一挙一投足に異常なる配慮が必要となり、普通の生活は送れまい。決して軽んじてはならず、決して粗雑に扱ってはならず、決して「これ(良さが)よくわかんないです・・」とか言わせない感覚的強度がある物品の数々・・。
それと現代美術って考えてみたら、大きく言えば随分と違う。現代美術って返っていわゆるところのリテラシーが、古美術工芸等とはまた全然別の意味ですが、かなり必要になりますですね。

当り前だが違うなー、と今更ながら自分は思った。何が言いたいのかわかんなくなってきたが、結局これらは相当に、頭や知識というより人としての「生理的な」快を純粋に提供している。だから時代を超えてきたのだ。


# by zelan | 2019-10-05 22:10 | 展示レビュー
2019年 10月 03日

サン・テグジュペリの言葉

「完璧がついに達成されるのは、何も加えるものがなくなった時ではなく、何も削るものがなくなった時である。」というのはサン・テグジュペリの言葉ということだが、自分はこの言葉が感覚的に好きである。

「削る」という行為においては、それが「ない」状態のイメージを持つ必要が先にある。一方人はあるものを見るのは得意だが、ないものを見るのは不得意ではないかというのが自分の仮説なので、上記の言葉はなかなかに難しいことを言っているような気がするのである。

例えば、白い紙の上に黒い丸が描いてあったらそれは黒い丸にしか見えず、白い地の方を等価に見れる人は稀だ。
「ある」と「ない」もそんな風な関係にあって、金銭などに対し欲望が無限化しやすいのは、どうもこの「ある」ものだけを見るという、人間のありがちな気質に関連しているように思える。



# by zelan | 2019-10-03 14:08